かなでだよ

好きなことをゆるゆるやります

数年ぶりに読むのがやめられなくなった本

最近また読書熱が再燃しているかなでだよ。

もう少しで読書マラソン2周目完走できそう!たくさん色々な作品に触れることができて楽しいです。歌同様ちょっとずつお気に入りの本についても書いていこうと思った矢先、前回こうなったのはいつだったか思い出せないくらいの出来事が起きたので綴ってみようと思います。

※あらすじ程度のネタバレを含みます

最近読んでいる本

私は飽きっぽいからなのか、集中力がないからなのか、一つの作品を一気に読み切るよりは複数の作品を並行して読み進めることを好みます。本の中でも小説が大好きで、むしろ他のジャンルはあまり手を出してこなかったんだけど、最近はお勧めされたり自分からも意識的に手に取ったりして挑戦している最中なんだ。ってなわけで最近読んでいる本はこちら。

幸福な食卓』は今日借りてきたばかりで、これから読み進めるよ。確か後輩のおすすめだった。『三体』は5冊組の長編なんだけれど、以前挑戦してちょっと読むのに時間かけすぎてⅡの下で話が分からなくなったから再挑戦中!Ⅱの上を読み始めたところ。『ファスト&スロー』は学長推薦本で手に取ったんだけれど、ボリューミーでなかなか読み終わらず1年くらい経ちそう。ちょっとずつ読み進めてさっき結論に差し掛かった!この記事書き終わったら読み切っちゃおう。『学びとは何か』は、履修している講義で紹介された本。普段読まない新書だからこちらもちょっとずつ読み進めています。こちらもあと終章だけ。『アルゴリズム思考術』は初めてKindleで読んでみている。去年度履修していた講義で輪読していた本の和訳だ。Kindleで読むのが慣れず、またいつでも読めるという感覚からまだ半分しか読めていないけれど。

 

かがみの孤城』(辻村深月

さて本題です。辻村深月さんの『かがみの孤城』は、友人からの紹介と、私のお気に入りYouTubeチャンネルの一つ、ほんタメで紹介されていた小説です。大学図書館にあったので借りてみました。

学校に通っていないという共通点で、期間限定の鏡の中の城に集められた中学生たち。招いたのはオオカミのお面を付けた女の子、”オオカミさま”。1年のうちに城に隠された鍵を見つければ、一人だけ願いが叶うと言います。集められた7人の子供たちは少しずつお互いのことを打ちあけ、時にはぶつかり、タイムリミットが迫ります。

そしてクライマックスが近づいたところで畳みかけるように状況が変化していきます。私は寝る前に電子機器の電源を落とし、30分くらい本を読むか、眠くなったら30分経っていなくても寝るようにしているんだけど、展開に引き込まれ過ぎて眠気が吹き飛んじゃったんだ。姿勢を変えるときですら開いた本から目が離せなかった。最後に時計に目を向けたとき、就寝時間の10分前だったことを思い出しながらこれは最後まで読むなと俯瞰してる自分を頭の片隅に追いやって物語に没頭しました。

読後感はとても爽快で、浸りつつも変な興奮はなく、寝不足であることに変わりはないけれどすぐに眠りにつけました。起きてからも物語の完成度の高さ、後味の良さに感動しっぱなしだった。私自身、手放しで信頼できる仲間に巡り会うまで孤独感に苛まれる日々だったこともあり、共感できる部分があったんだろうな。自分じゃどうしようもない体調の悪さも。薄い言葉でしか感想を綴れない語彙の貧弱さが恨めしいね。とにかく私の短い読書歴の中で間違いなくトップレベルに惹き込まれた作品であることは間違いない。

 

おわりに

本当は読了日の次の日、興奮冷めやらぬうちに書き上げたかったんだけれど、最近大学生活がかなり忙しく、なかなか趣味の文章を書く時間が取れなかったんだ。数日経ってしまった今でもやっぱり良かったなって。中学生の頃が最も自分という存在について考えていた時期でもあるから、思うところが多いのかもしれない。思い返すと「ぼくら」シリーズ(宗田理)とか、『ソロモンの偽証』(宮部みゆき)とかお気に入りの作品も中学生たちが主人公だ。

登場人物が心からの声を発する場面が、私は大好きです。迷いながらも進もうと言葉を紡ぐ姿は何にも代えがたい。そんな瞬間に立ち会うことが、私が小説を読む楽しみの一つと言えそうです。